参院選で自民・阿部恭久氏に投票する見返りに報酬約束か パチンコ店「デルパラ」社長の男ら6人逮捕 阿部氏「違反行為がないように言い続けてきた」

参議院議員選挙で自民党の候補者に投票する見返りに、従業員に現金を渡す約束をしたとして、パチンコ店運営会社の社長らが逮捕された事件。候補者が先ほど取材に応じ、「違反行為がないように言い続けてきた」と話しました。 パチンコ店運営会社「デルパラ」の社長・李昌範容疑者(50)。先月、ほかの幹部とともに従業員ら60人に対し、参院選に自民党の比例代表で立候補していた阿部恭久氏に投票する見返りに、現金3000円から4000円を支払う約束をした疑いが持たれています。 李容疑者らは、従業員ら250人以上に報酬を約束していたとみられ、平成以降の最大規模の摘発となる可能性があります。 警視庁によると、幹部らはウェブ会議などで各地の店長に、従業員らに投票を依頼するように指示。店長は投票所へ行った従業員に阿部氏の名前を書いた投票用紙をスマホで撮影させるなどして、幹部らに状況を報告していたということです。 阿部氏が先ほど取材に応じました。 阿部恭久氏 「全然知らないです。違反行為がないようにずっと言い続けてやってきてる。(Q.報道を知ったのはいつ?)きのう娘からパパ、テレビ出てるよって」 阿部氏は全国のパチンコ店でつくる業界団体の理事長。組織内候補として擁立された背景には、業界の厳しい経営状況があったとみられます。パチンコ店の数は1990年代をピークに減少が続き、利用者数は10年間でほぼ半減しているのです。 業界団体のホームページによると、阿部氏を激励する集会ではこんな発言が。 「業界の状況は非常に厳しく、まさに『関ヶ原の戦い』のような状況。遊技産業の現状を打破し、未来を切り拓いていこうではありませんか」 阿部恭久氏 「電話で1回、山本社長(李容疑者)とは『今回出るのでよろしくお願いします』と。それ以上のことは言っていないです。こういうことが起こってしまったのは非常に遺憾だと思う」 警視庁は、阿部氏の認識についても慎重に調べています。

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