今年4月、山梨県昭和町の団地で交際相手を刺し殺したとして逮捕されたブラジル人の男が、甲府地裁で行われた勾留理由開示手続きで、「彼女に包丁を向けられ、自分の身を守るために刺した」と主張しました。 事件は今年4月、昭和町の県営団地で同居していた交際相手のイガラシ・イエミさんを包丁で刺して殺害したとして、ブラジル国籍のミヤカワ・シジネイ・トキオ容疑者(49)が逮捕されたものです。 27日に甲府地裁で行われた勾留理由開示手続きで、ミヤカワ容疑者は通訳を通じて犯行に至った経緯を説明しました。 「彼女が『殺す』などと言って包丁を向けてきたのでもみあいになり包丁を奪った」 「話し合おうとしたが、再び包丁を向けてきたので押さえつけて腹や胸などを何回も刺した」 「自分の身を守るために刺した」などと主張しました。 一方、甲府地検は刑事責任能力の有無を調べるために行っていたミヤカワ容疑者の鑑定留置を27日までに終えました。 今後、起訴するかどうかを判断します。