山火事対応に当たろうとしていた消防隊員、不法滞在で逮捕 米

【AFP=時事】米国でドナルド・トランプ大統領による不法移民取り締まりが加速する中、税関・国境警備局(CBP)は28日、山火事の消火活動に当たろうとしていた消防隊員2人を逮捕したと発表した。 報道によると、北西部ワシントン州で3600ヘクタールに及ぶぶベア・ガルチ火災の消火活動に当たろうとしていた民間消防請負業者の隊員らは27日、連邦捜査官によって数時間拘束された。 消防隊員らが米紙シアトル・タイムズに語ったところによると、捜査官らは隊員44人を整列させ、身分証明書の提示を命じた。その場面の撮影は許可されなかったという。 ある消防隊員は匿名で同紙に、「命を危険にさらして地域を救ったのに、この扱いだ」と語った。 CBPは、請負業者名簿に記載された氏名が正確かどうか確認したいというレンジャーの要請を受けて捜査官を現場に派遣したと説明。 「複数の不一致が確認され、2人が米国に不法滞在していることが判明した。うち1人は過去に国外退去命令を受けていた」と述べた。 CBPによると、不法滞在の2人は逮捕・勾留され、残りの42人は刑事捜査を受けての「契約解除と強制執行」として、連邦政府の所有地から排除された。 この作戦は「当該地域で発生している火災への対応や消火活動を妨げることはなく、周辺地域への危険もなかった」としている。 不法滞在者の摘発は、自然災害や緊急事態発生現場の周辺では通常行われない。 だが、大統領選で米国史上最大の不法移民追放を実施すると公約したトランプ政権は、たびたび限界を超え、民主党が主導権を握る地域で広範な逮捕を行い、怒りを買っている。 ワシントン州のボブ・ファーガソン知事(民主党)は、この作戦の詳細を問い合わせていると述べた。 公式情報によると、ベア・ガルチ火災は7月に何らかの人為的要因によって発生した。これまでに鎮圧されたのはわずか13%で、成熟した針葉樹林で「徐々に」広がっているという。【翻訳編集】 AFPBB News

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