北海道・札幌方面中央警察署は2025年9月1日、札幌市手稲区の無職の男(55)を電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕しました。 男は、消費者金融会社からの出向者として北海道銀行で行員として働いていた2024年6月、北海道銀行が客に贈呈したデジタルギフト情報を不正に入手し、計3万6000円相当を自身が管理する電子マネーに交換した疑いが持たれています。 警察と北海道銀行によりますと、男はデジタルギフトのURLを不正に入手し、自身が電子マネーを取得できるよう捜査していたということです。 デジタルギフト発行会社から不正操作の報告を受けた北海道銀行が警察に相談し事件が発覚しました。 男は調べに対し「間違いありません。期限が切れそうな“デジコ”(電子マネーに交換可能なデジタルギフト)を自分のアカウントに不正送金しました」と供述し、容疑を認めているということです。 警察は不正入手したデジタルギフト情報は500件以上、被害は約50万円にのぼるとみて、男の余罪を捜査しています。 北海道銀行は「今回の事態を重く受け止め、内部管理態勢の更なる充実・強化を図り信頼回復と再発防止に向けて全行を挙げて取り組んでまいります」とコメントしています。