嵐の松本潤(42)が主演したTBS系日曜劇場「19番目のカルテ」が7日放送で最終回を迎えた。同作で主要キャストの一人だった俳優の清水尋也容疑者(26)の薬物事件が起きたが、松本は最終回前日に同局系情報番組に気丈に出演。その胸の内には秘めたる思いがあった。 松本は「19番目――」で総合診療医役を熱演した。同作では、キャストとして4番手に名を連ね、内科専攻医役だった清水容疑者が3日、麻薬取締法違反で警視庁に逮捕される事件が発生。松本は6日放送の「ニュースキャスター」(同局系)に出演し、「報道で知った時に、まさかと信じられない思いでしたし、何より非常にショックを受けました」「日本の医療が前向きになるような思いを込めてドラマを作っていたので、非常に残念でした」などと複雑な胸中を告白した。 「19番目――」は、医師が患者に対して自身の専門分野でみるのではなく、総合的にみる総合診療科をテーマにした漫画が原作で、ハートフルなヒューマン医療ドラマだった。総合診療科は世間になじみが薄く、松本は同作を通して同科が知られる一助になりたいとの思いがあった。 TBS関係者の話。 「松潤は30年近い芸歴の中で医師役を演じた経験はなく、それが世間になじみの薄い総合診療医役でビックリしていました。総合診療科についてはもちろん知らず、役作りに苦労したそう。総合診療科に詳しい大学教授を直接〝取材〟したり、総合診療科を特集した過去の番組を素材としてもらって視聴したりしました。総合診療医が問診で患者の話をしっかり聞くことを知り、感心していました」 同作では、松本がテレビ朝日系「となりのチカラ」(2022年)で共演した清水容疑者も起用され、2人は3年ぶりに同じ作品に出演となった。ただ、クランクイン当初は独特の緊張感があった。 「松潤は『19番目――』制作陣と過去に仕事をともにしたことがなく、初対面でした。撮影現場に流れるよそよそしい空気を察してか、ギャグを口にし、空気をやわらげていました」(前出関係者) それほど松本は今回のドラマに対して思い入れが深かったが、清水容疑者の薬物事件で水を差されてしまった。 7日放送の最終回では清水容疑者の出演シーンが全カットされた。SNSではネットユーザーから「最初から出てなかったかのように編集されてて」「ほんとに綺麗に消されてて」などと指摘された。