【ニューデリー時事】ネパール政府のSNS規制を発端とした大規模デモによりオリ首相が辞任したことを受け、軍とデモ隊は暫定政権の発足に向け協議を始めた。 軍関係者が10日、明らかにした。ポーデル大統領もデモ隊に対話を呼び掛けている。 軍が治安維持のため、首都カトマンズをはじめとする主要都市に展開し、デモ隊を排除。市街地は落ち着きを取り戻しつつあるが、衝突による深い爪痕も残っている。暴徒化したデモ隊によって議会や行政庁舎が放火され、ホテルや商店から物品が奪われた。地元報道によると、放火や略奪の容疑で27人が逮捕された。 デモ激化でカナル元首相の妻が自宅を放火され死亡した。襲撃を受けて負傷したデウバ元首相とされる人物の動画も拡散しており、政界関係者が標的となった可能性がある。