競馬の武豊騎手の親類の調教師になりすまし、祇園で飲食店を経営する女性から現金をだまし取ったとして78歳の男が逮捕されました。詐欺の疑いで逮捕されたのは、住所不定で無職の78歳の男です。警察によりますと、男はことし6月9日夜、京都市東山区祇園の飲食店で、61歳の経営者の女性に対し、武豊騎手の親類の調教師を名乗り、「俺が調教している馬の調子がすごくいい」、「6月15日に岩手県の水沢競馬場で走る。絶対くるから」などと嘘の話を持ちかけ、馬券を購入する名目で現金1万円をだまし取った疑いが持たれています。警察の調べに対し男は「JRAの調教師を名乗って金をだまし取ったことに間違いない」と容疑を認めているということです。警察によりますと、北海道や関東、九州で同じ手口の被害がおよそ20件確認されているということで、警察は余罪があるとみて捜査しています。