第77回エミー賞「ザ・ピット」がドラマ最高賞、「アドレセンス」大躍進

【AFP=時事】米カリフォルニア州ロサンゼルスで14日、同国の優れたテレビ番組に贈られる第77回エミー賞の授賞式が行われ、「ザ・ピット / ピッツバーグ救急医療室」が最優秀ドラマ賞を受賞した。少年による衝撃的な殺人をテーマに描いたドラマ「アドレセンス」は、リミテッドシリーズ部門の最優秀賞を含む8つの賞を獲得した。 セス・ローゲンのハリウッド風刺作品「ザ・スタジオ」はコメディ部門を席巻。最優秀シリーズ賞を含む計13の賞を獲得し、コメディ作品としての新記録となった。 「アドレセンス」は2025年で最も話題となったテレビ番組とも言える。クラスメートの女子をナイフで殺害した疑いで逮捕される13歳の男子生徒を描いた作品で、若い少年たちにとって有害ともなる男らしさや、スマートフォンやSNSを通じて直面する恐ろしいメッセージに焦点を当て、世界中で議論を巻き起こした。 「私たちの小さな番組がこんなに大きな影響を与えるとは思っていなかった」と、共同制作者であり、容疑者の父親役を演じたスティーブン・グラハムは語った。 ネットフリックスでの視聴回数は、最初の3か月で1億4000万回に達した。また各話が1カット撮影だったことも注目された。 最優秀ドラマシリーズ賞を受賞した「ザ・ピット(ピッツバーグ救急医療室)」は「ER」を彷彿とさせる医療ドラマで、全15話が同じ耐え難くストレスフルな病院の勤務シフトを舞台に描かれている。公開当時はほとんど注目されなかったが、口コミで話題となった。 「ER」のベテラン俳優ノア・ワイリーは、緊急治療室の苦悩するリーダー役で最優秀ドラマ俳優賞を受賞した。【翻訳編集】 AFPBB News

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