コロンビアの麻薬王「パブロ・エスコバル」名乗り闇バイトに指示か 被害総額8700万円超 高級車・レクサスの広域連続窃盗で逮捕の男ら追送検 「CANインベーダー」使う手口

大阪・兵庫・滋賀・三重の1府3県でレクサスを狙った自動車盗などを繰り返したとして逮捕された男らについて、大阪府警は18日、神戸市内で車2台を盗んだ疑いなどで追送検し、捜査を終えたと発表しました。 男らは合わせて21件の自動車・オートバイ盗、部品狙いなどを繰り返していたとみられ、警察は、指示役がSNSでコロンビアのかつての麻薬王「パブロ・エスコバル」などの名前を使って実行犯に様々な指示をしていたとみています。 窃盗の疑いでこれまでに逮捕・送検されたのは、住居不定で無職の杉内拓真容疑者(24)と林田裕也容疑者(26)です。 2人は他にすでに検挙されるなどした12人の男らとともに、大阪、兵庫などを中心に1府3県で、車の通信システムに不正アクセスできる機器「CANインベーダー」を使う手口でレクサスなどの高級車やオートバイ合わせて11台を盗んだ疑いが持たれています。 グループによる被害総額は8700万円以上に上るとみられています。 警察によりますと、杉内容疑者と林田容疑者らが指示役とみられ、このうち杉内容疑者はSNSでコロンビアの麻薬王「パブロ・エスコバル」の名前でアカウントを運用し、実行役の男らに現場まで行く際の服装を指示したり、闇バイトの応募者には身分証明書を送らせたりするなどしていたということです。 警察は盗まれた車は千葉県内のヤードに持ち込まれ、海外に向けて1台150万~200万円で売却されていたとみています。 警察の捜査段階で杉内容疑者は黙秘し、林田容疑者は「何のことかわかりません」と否認していたということです。

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