わずか1分半で高級車窃盗「CANインベーダー」その手口とは?被害総額は5800万円か…高級車7台を盗んだなどの罪で窃盗グループの指示役とみられる2人を逮捕・起訴

高級車ばかりを狙う窃盗グループ。「CANインベーダー」と呼ばれる手口とは? 窃盗などの罪で逮捕・起訴されたのは、住居不定・無職の杉内拓真被告(24)と大阪府寝屋川市の自営業・林田裕也被告(26)です。 警察によりますと、2人はおととし5月から去年4月にかけ、大阪府と兵庫県でレクサスなどの高級車7台を盗んだ罪などに問われています。この犯行で使われたのは「CANインベーダー」。 CANインベーダーとは、車の制御システムに侵入しカギを解除する手口のことです。車内に張り巡らされた制御システムの配線に外部から専用の機器をつないで特殊な信号を送ることで、ドアの解錠やエンジンを始動させることができると言います。 CANインベーダーが使われた別の事件の映像を見ると、2人組が車の左前方に工具のようなものを差し込み、部品を無理やり外します。もう1人が何かを手渡したあと、手元で操作するとライトが点灯し、ロックが解除。エンジンをかけ、そのまま走り去りました。犯行にかかった時間はわずか1分半でした。 今回、逮捕・起訴された杉内被告らは、国産の高級車を狙った窃盗グループの指示役とみられていて、警察はほかにも実行役など12人を摘発。盗んだ高級車は1台150万円~200万円で海外に輸出されたとみられていて、被害総額は5800万円にのぼるということです。 杉内被告は警察の取り調べに対し、黙秘しているということです。

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