郡山駅前10代たむろ 「トー横」「グリ下」化懸念 SNS通じ福島県内各地から

学校や家庭に居づらくなった10代らが、福島県郡山市のJR郡山駅前や周辺の緑地公園などでたむろする姿が頻繁に目撃されている。東京都新宿・歌舞伎町の通称「トー横」や大阪・ミナミの「グリ下」といった一角と同じように、若者がトラブルに巻き込まれかねないと危惧する声が上がる。有識者は中高生らが犯罪の被害者や加害者になる前に「安全安心な居場所」を大人がつくるべきだと警鐘を鳴らす。 経済県都に夜のとばりがおりた午後8時ごろ、駅前の繁華街は雑居ビルや飲食店などのまばゆい光で華やぐ。 中高生だろうか、駅前の広場でたばこをくわえる男女の姿があった。近くの飲食店で働く男性に尋ねると、「あいつらは『駅ッズ(エキッズ)』と呼ばれている」と教えてくれた。「向こうにいるのもそうだよ」。指をさされた方向には、若い男性3人が歩いていた。髪を染め大人びた格好をしているが、顔つきが幼い。アーケードで他の男性数人と合流し、暗がりに消えていった。

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