オーストラリア1部シドニーFCに所属する元ブラジル代表FWドウグラス・コスタが急転直下でクラブを退団することとなった。報道によれば、ブラジルで逮捕状が発行されたことで国外に出ることができなかったという。 シドニーFCは9月17日、クラブの公式HPでドウグラス・コスタとの契約を双方合意の下で解除したと発表した。クラブは「現在進行中の法的および個人的な問題によって、ブラジル人は出国ができない」と伝えた。ウクライナ1部シャフタール・ドネツクやイタリア1部ユベントス、ドイツ1部バイエルン・ミュンヘンでも活躍した世界的なウインガーは、加入1年目のシドニーFCでは公式戦25試合に出場して6得点8アシストと活躍したが、わずか1シーズンで退団することになった。 7月にはドウグラス・コスタが自身のSNSでシドニー残留を明言。しかし、2025-26シーズンのAリーグ開幕が近づいているなかで電撃退団となった背景には、ブラジル国内で逮捕状が発行されたことで出国ができなくなったという問題が起きているようだ。 ドウグラス・コスタは2023年に養育費未払いのため、ポルト・アレグレ第6家庭裁判所から逮捕状が発行されていた。今回、再び逮捕状が発行されたなか、クラブは「問題を解決するために、2か月以上の猶予が与えられていたにも関わらず、ドウグラス・コスタはシドニーFCに問題の解決に向けて見通しが立たないと通達してきました。ドウグラス・コスタはシドニーFCでの在籍期間に感謝の意を示しています」として、問題が泥沼化していることを伝えた。 ドウグラス・コスタはクラブを通じて、「オーストラリアでプレーする機会を与えてくれたシドニーFCに感謝します。スカイブルーを着て過ごした1年は、素晴らしいものでした。ブラジル国内で解決しなければならない問題があり、現時点では戻ることができないため、大変残念に思います。シドニーでの時間はいつまでも、僕の心の中に残り続けます」と、別れの挨拶を送っている。 昨年はAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)のサンフレッチェ広島戦にも出場していたドウグラス・コスタだが、今後再びプレーする機会が得られるのかが注目される。