大分県日田市に住む70代の女性が警察官をかたったオレオレ詐欺で約680万円をだまし取られる被害にあったことがわかりました。 警察によりますと8月下旬、女性の自宅の固定電話に、通信事業者を名乗る自動ガイダンスから「未払いの電話料金がある」などと電話があり、案内に従い操作をするとコールセンターに繋がりました。 女性はそのコールセンターの人物から「あなたの携帯電話が暴力団に利用されていた。この後、警察から電話があるので対応してもらいたい」などと言われました。 その後すぐに警視庁の警察官を名乗る男から電話があり「タカハシという大分県出身の暴力団組員を逮捕したら、あなた名義の携帯電話機を持っており、あなた名義の口座に400万円を振り込んだと話した。タカハシが偽札を製造した可能性があり、あなたの預金等を調べる必要がある。この件を誰かに話すと、懲役10年になる」などと言われ、その後、その男から毎日のように電話がかかってくるようになりました。 またその男から「今後、別の警察官から電話があれば、優先捜査を依頼すること。そうすれば、数多くいる被害者の中から、優先して捜査してもらえる」などと言われました。 その後、別の警察官を名乗る男から電話があり、最初の警視庁の警察官を名乗る男から言われた通りに優先捜査を依頼すると、その別の警察官を名乗る男から「普通預金等のお金が偽札か確認するので、全て引き出して自宅で保管しておくように」などと言われました。 女性が金融機関から現金を引き出し準備すると、9月5日に再び警察官を名乗る男から電話があり、「現金を取りに行くので袋に入れ、自宅の庭に置いておくように」などと言われ、女性が、指示どおりにしたところ、庭に置いた紙袋が無くなっていて、現金約680万円をだまし取られる被害にあったということです。 警察は「警察官をかたる者から『現金を準備して下さい。このことを誰かに話したら懲役若しくは罰金になる』などの話が出たら詐欺。すぐに電話を切って警察や家族に相談してほしい」と注意を呼び掛けています。