軽乗用車を運転しながら走行中のバイクを押し倒して男性に大けがをさせたとして、大阪府警は24日、大阪市西淀川区の自営業、土山法光(のりみつ)容疑者(38)を殺人未遂の疑いで逮捕した。 府警によると、事件直前に土山容疑者と被害男性の間であおり運転を巡るトラブルがあったとみられ、詳しい状況を調べている。 逮捕容疑は2月下旬、大阪市西淀川区の国道43号で軽乗用車を運転中に、隣を走行していたバイクを手で押し倒して、当時31歳の男性を転倒させて殺害しようとしたとしている。男性は右大腿(だいたい)骨の骨折など全治約4カ月の重傷を負った。 土山容疑者は「文句は言ったが、バイクを手で押すようなことはしていない」と否認している。 府警西淀川署によると、現場の国道は片側3車線。右端の車線をバイクが走行中、容疑者の乗用車が近づき、窓から手を出して押し倒したとみられる。 男性は警察に「事故が起きる前に容疑者があおり運転をしてきた」と説明しているという。 国道は普段から交通量が多く、男性が転倒後に後続車にひかれる恐れがあったことから、署は殺人未遂容疑を適用した。【井手千夏】