法廷が演説会場と化した。4月の衆院東京15区の補欠選挙で相手候補の選挙活動を妨害したとして公職選挙法違反(自由妨害)に問われた政治団体「つばさの党」代表の黒川敦彦被告(46)ら3人の初公判が11月20日、東京地裁で行われ、3人は「正当な政治活動だった」などとして無罪を主張したのだ。 「逮捕当時から無罪主張だったため内容自体に驚きはありませんでしたが、黒川被告だけで30分近くしゃべり続けました。長期の勾留生活でたまっていたストレスを一気に発散したようでした」(司法担当記者) 黒川が長広舌の場に選んだのは、なんと罪状認否の場面。被告に罪を認めるかどうかなどを手短に聞くのが本来で、普通は無罪主張でも有罪主張でも「認める」「認めない」の一言、二言で済ませるため、数分で終わる。