拳銃所持容疑で暴力団幹部を逮捕 自宅からトカレフと弾34発も押収

拳銃を所持したとして、警視庁は、指定暴力団住吉会傘下組織幹部の遠藤和男容疑者(62)=茨城県坂東市=を銃刀法違反(拳銃所持)の疑いで現行犯逮捕し、16日に発表した。 薬物銃器対策課によると、逮捕容疑は、9月30日、自宅でFIE製E28型の自動式拳銃1丁を所持したというもの。容疑を認め「すべて私の所有物で間違いない。自宅に保管していた理由は、護身用のため」と供述しているという。 違法薬物に関する情報があり、家宅捜索したところ、逮捕容疑となった拳銃1丁のほか、トカレフ1丁を発見。それぞれの銃の弾計20発と別の拳銃の弾14発とともに押収したという。 ■暴力団員から拳銃7丁押収「危険性顕在化」 同課によると、今年9月末時点で警視庁が押収した拳銃は139丁で、うち7丁は暴力団組員からのものだという。警察庁の統計によると、昨年、全国で暴力団から押収した拳銃は24丁で、山口組(11丁)が最も多く、次いで多いのが住吉会(4丁)だった。 河内良夫課長は「暴力団の構成員は減少傾向にあるが、いまだに危険性を有していることが顕在化した。今後も排除に向けて取り締まりを続けていく」とした。(西岡矩毅)

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