日本サッカー協会(JFA)は20日、都内で会見を行い、児童ポルノ画像を閲覧したとして逮捕され、技術委員長としての契約を解除された影山雅永氏(58)の後任はナショナルチームダイレクター(ND)の山本昌邦氏(67)が兼任すると発表した。 会見に出席した山本氏は、「会長から話をもらい、日本の未来の歩みを止めるわけにはいかないと言うことで、会長からしっかりと話があり、この決断をするまでに何人かご相談もしましたし、森保(一)監督にも事前に伝えて、こういうことになるとお話はさせてもらいました」と周囲に相談した上で引き受けたことを明かした。 現在は主にA代表の強化責任を負うNDと、技術委員会内の強化部会長を兼任しているが、新ポスト就任で仕事量は膨大になる。 「強化部会長そしてNDとして代表チームの仕事に関して、今まで以上にこういう立場になったからこそ臨みたい。ポストをやり遂げた上で、副委員長の2人、ナショナルチームダイレクターの他の5部会のダイレクターもきめ細かな仕事、目標をたててもらっているので、しっかりサポートできるような仕事を、厳しい状況だからこそやり遂げたいと覚悟をもって引き受けました」 前委員長の影山氏をめぐっては、U-20W杯チリ大会に向かう途中の移動便でポルノ画像を閲覧したとして、パリ到着時の空港で逮捕され有罪判決を受けたことで、7日に契約解除が決定。宮本恒靖会長は、「後任についてはできるだけ早く後任の人を決めたい」としていた。 影山氏は福島・磐城高から筑波大に進み、現役時代は市原、浦和、仙台などでプレー。引退後はマカオ代表、岡山、U-20日本代表の監督などを歴任。24年春から技術委員長を務めていた。