静岡の死亡ひき逃げ捜査で発覚 運行管理者不在のままタクシー業行ったか 未届け容疑の役員2人逮捕

静岡中央署と静岡県警交通指導課は21日、タクシー業を営むのに必要な運行管理者の解任・選任手続きを運輸支局に届け出なかったとして道路運送法違反の疑いで、ともに静岡市駿河区のタクシー会社役員の男(53)=同市清水区八千代町=、男(50)=同=の両容疑者を逮捕した。同社のタクシー運転手を逮捕した死亡ひき逃げ事件の捜査の過程で発覚した。 2人の逮捕容疑は共謀した上で、同市駿河区の営業所の運行管理者が4月15日に退職したにもかかわらず、運行管理者の解任と選任の手続きを法令で義務付けられた15日以内に国土交通省静岡運輸支局長に届け出なかった疑い。8月13日に新たな管理者を選定するまで不在の状態だったとされる。関係者によると2人は兄弟で、2人とも容疑を認めている。 同署は8月12日、同市葵区の国道1号で同11日の業務中に死亡ひき逃げ事件を起こしたとして同社のタクシー運転手を自動車運転処罰法違反(過失致死)などの疑いで逮捕した。関係先の捜索で運行管理者未届けの疑いが浮上した。 タクシー運転手は静岡地検に送検された後に釈放され、在宅での捜査が続いている。

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