【AFP=時事】アイルランドの首都ダブリン南西部サガートにある難民認定申請者を収容するシティウェスト・ホテル前で22日、10歳女児への性的暴行容疑で逮捕された26歳の男が難民認定申請者だったと報じられたことを受け、3夜連続となる抗議デモが行われた。2夜連続で暴動に発展し、20人以上が逮捕された。 警察は声明で、警官隊に向かってれんがやガラス瓶を投げつけたり、花火を発射したりしたとして、23人を逮捕したと述べた。 21日のデモは平和的に行われたが、22日夜に同じ場所で行われた抗議デモでも参加者の一部が暴徒化し、警察車両が放火されるなどし、少なくとも6人が逮捕された。 抗議デモのきっかけは、ホテル周辺で10歳女児への性的暴行容疑で逮捕された26歳の男が難民認定申請者だったと報じられたことだった。当局はこの件についてまだコメントしていない。 ジム・オキャラハン法務・内務・移民相は、抗議デモの「凶悪な暴力」を非難し、「さらなる逮捕が続くだろう」と述べた。 ミホル・マーティン首相は、21日の暴力的な抗議デモと警察に対する「卑劣な虐待」を非難した。 また、国の保護下にある女児への性的暴行疑惑は「極めて深刻」だとも述べた。 アイルランドと英国では近年、反移民感情が高まっており、難民認定申請者を収容するホテル前で抗議デモや暴動が起きている。 アイルランド警察は声明で、21日の暴動はソーシャルメディア上で「憎悪と暴力をあおる」グループによって仕組まれたと述べた。 22日には、警察は「公共の秩序を乱す行為は主に若い男性と10代の若者によって行われた」と述べた。警察官2人が瓶で頭部を殴打され、腕を負傷して病院に搬送された。 6月には英領北アイルランドでも、10代の若者2人が少女へのレイプ未遂容疑で逮捕されたのを受けて反移民暴動が発生。数十人の警官が負傷した。【翻訳編集】 AFPBB News