特殊詐欺グループの「受け子」とみられる男を逮捕です。倉敷市で、弁護士になりすまして85歳の女性の自宅を訪問し、現金約370万円をだまし取ったとして、38歳の無職の男が現行犯逮捕されました。 詐欺の疑いで現行犯逮捕されたのは東京都練馬区に住む無職・海瀬裕太容疑者(38)です。海瀬容疑者は10月23日夜、弁護士になりすまして、倉敷市に住む85歳の無職の女性の自宅を訪れ、現金373万円をだまし取った疑いです。 警察によりますと23日昼過ぎに、この女性の自宅の固定電話に息子などになりすました男から「投資でもうけたが、その分の税金を滞納していて、きょう中に支払わなければ警察沙汰になる」「弁護士を行かせるのでお金を渡してほしい」などと電話があったということです。 別の特殊詐欺事件で、海瀬容疑者が現金の回収役を担う「受け子」をしているとの情報を受け捜査していた警察が犯行を目撃し、現行犯逮捕しました。 取り調べに対し、海瀬容疑者は容疑を認め、余罪についてもほのめかしているということです。警察は、海瀬容疑者が匿名流動型犯罪グループ「トクリュウ」の受け子とみて調べを進めています。