八戸署は24日、青森県内の20代男性が特殊詐欺の被害に遭い、現金65万円をだまし取られたと発表した。 男性のスマートフォンに23日、京都府警の警官を名乗る男から「資金洗浄で逮捕した犯人が、あなたから口座を買ったと話している」と電話があり、LINE(ライン)アカウントを登録するよう指示された。 登録後、ビデオ通話機能で別の警官を名乗る制服姿の男が警察手帳を提示し「他の口座を売っていないかを調査する」と話した。金融庁職員を名乗る男と代わり、男性から口座残高を聞き出すと、「口座に履歴を残して調査する必要がある。指定する口座は調査用で、実際にお金は動かない」とお金を振り込むよう指示した。 男性は消費者金融で50万円を借り、指定口座に現金65万円を送金。しかし警察が携帯電話で連絡してきたことを不審に思い、ネットで調べて被害に気付いた。