俳優の鈴木亮平(42)が、来年1月スタートのTBS日曜劇場「リブート」(後9時)に一人二役で主演を務めることが27日、分かった。鈴木と21年に同枠で放送された「TOKYO MER~走る緊急救命室~」でタッグを組んだ黒岩勉氏が脚本を担当。構想に3年を要した完全オリジナル作品だ。 失踪した妻殺しの犯人として無実の罪をかけられたパティシエ・早瀬が、逮捕目前に真犯人を捜すために事件の捜査責任者で裏社会ともつながる悪徳刑事・儀堂に成り代わり、“リブート(再起動)”する物語。鈴木は正反対のキャラクターである早瀬と儀堂の二役を演じる。 「初めてこの作品を読んだ時、そのあまりの面白さにページをめくる手が止まりませんでした」とストーリーに没入したという鈴木。「極限状態で繰り広げられるサスペンスでありながら、やはり『日曜劇場らしい家族の物語』でもある」と非情さと温かさの両面を感じたという。視聴者に向け「日曜の夜、毎話訪れるどんでん返しにドキドキしながら、同時に家族の絆を胸に熱くして観ていただけたら」と呼びかけた。 同枠での主演は「TOKYO―」、「下剋上球児」(23年)に続いて3度目。時代劇からコメディーまで幅広く演じてきたが、今作では1作品の中で善悪の人物を演じ分けたためか「『演技とは何か』という問いに向き合うこと、同時に“俳優”という職業そのものと向き合う時間でもあった」と苦労もあったという。 「別の人間になりきるための方法、やりがちなミス、そして役が自分と同化していくあの感覚。自分がこれまで俳優として経験してきた『演技あるある』も、この作品には随所にちりばめられている」。俳優人生20年の経験を集結させた作品であると力を込めた。 〇…早瀬の妻の元同僚で、事件解決に協力する公認会計士・一香は、同枠初出演となる女優・戸田恵梨香(37)が務める。謎の多い役柄で「『再起動』を彩る『嘘(うそ)』を表現するため、絶妙なバランスで演じることに努めました」。視聴者に向けて「登場人物全員が嘘をついており、何が真実で何が嘘なのか最後まで分からない。登場人物の表情のささいな変化にも注目して、物語の真実を読み解いてもらえれば」と呼びかけた。