盗撮共有グループ開設の教諭、起訴内容を認める 名古屋地裁で初公判

教員らのグループが女児の盗撮画像などをSNSで共有していたとされる事件で、グループの開設者とされ、性的姿態撮影等処罰法違反や器物損壊などの罪に問われた、名古屋市立小学校教諭の男(42)の初公判が28日、名古屋地裁であり、男は「間違いありません」と起訴内容を認めた。 起訴状などによると、男は昨年9月、名古屋市内の校外学習先で女児(当時9)の下着をデジタルカメラで撮影し、その翌日にその画像データ1点をアプリのグループチャットに投稿して共有。また、昨年10月~今年6月、自宅で女児のリコーダーなどに体液を付着させたほか、同月、児童ポルノデータを所持したとされる。 検察側の冒頭陳述によると、男は数年前、教室内にビデオカメラを設置したところ、女児の下着姿が映っていたことをきっかけに盗撮をするようになったという。 捜査関係者によると、グループには教員とみられる約10人のメンバーが参加。名古屋市立小教諭の男がグループを開設し、管理していた。これまでに計6人の教員が逮捕、起訴されている。 このうち、10月に開かれた横浜市立小の元教諭の男=同法違反などの罪で起訴=の初公判で、検察側はグループが開設された経緯に言及。それによると、名古屋市立小教諭の男が約10年前から女児の下着姿を盗撮し始め、その後、SNS上で教員を名乗っていた、同じ性的嗜好(しこう)を持つ人とアプリで交流するようになったと説明。昨年8月ごろまでには、より匿名性の高いアプリを使用するようになり、それまでのやりとりで「信用できる」と判断した横浜市立小の元教諭らをグループに誘い入れたという。(石垣明真、野口駿) ◇ 被害者側への配慮から、デジタル版では被告名を匿名としました。

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