安倍元首相銃撃事件初公判の傍聴券抽選、奈良市議のへずまりゅう氏が「当選」

令和4年7月の安倍晋三元首相銃撃事件で殺人などの罪に問われた山上徹也被告(45)の裁判員裁判の初公判が28日午後、奈良地裁(田中伸一裁判長)で開かれるのを前に一般傍聴席の抽選があり、元迷惑系ユーチューバーで奈良市議のへずまりゅう氏(34)が当選した。本人が明らかにした。へずまりゅう氏は取材に「政治家として市議会議員として、傍聴したいという思いが強かった」と語った。 へずまりゅう氏は自身の逮捕歴に触れながら「(山上被告は)長い期間収容されて、顔もげっそりしてると思う。表情がどういう風に変わっているのか。たくさんの人が見ている中で、いろいろな表情を見たい」と述べた。 へずまりゅう氏は山口県出身。安倍元首相は同郷にあたり「(事件で)地元の人たちもみんな悲しんだ。被告の顔を見たいと思い来たが、まさか当選するとは思わなかった」と話した。 奈良地裁の一般傍聴席は約30席。この日は1時間の受付時間で727人が並んだ。抽選券はリストバンド型で外すと無効とのルールを設けた。当選した場合はさらにもう一枚、傍聴券としてリストバンドを巻くことで、本人以外に傍聴券を譲渡できないようにした。 へずまりゅう氏は55人が立候補した今年7月の奈良市議選で初当選。自身が取り組む奈良公園でのシカの保護活動をアピールするなどし、SNSでの高い知名度を生かして支持を広げた。

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