広島県内の特殊詐欺被害額 9月末時点で過去最多の17億円超え 被害を未然に防ぐには【ミヤワキのシテン】

独自の視点で取材し旬な情報をお届けする「ミヤワキのシテン」。まずはこちらをご覧ください。17億5254万円。28日の視点はこちらの数字です。何の数字かというと、2025年9月までの県内で発生した特殊詐欺の被害額なんです。これまでで最も多かった2014年の年間被害額を超え、過去最高となっています。 未然に防ぐためにはどうすればよいか…。宮脇の視点で取材しました。 特殊詐欺の被害を未然に防いだとして28日、県警は銀行員に感謝状を贈りました。窓口に来た高齢男性が「高額当選のメールが届き、賞金を受け取るための手数料を振り込みたい」と話したことを不審に思ったのがきっかけです。 ■もみじ銀行五日市支店 山田恵莉さん 「こういった被害が減るように、こちらでも役に立てることがあるんだなと実感できた」 相次ぐ特殊詐欺の実態について、県警に話を聞きました。 ■宮脇靖知 「被害者の年代別構成を見てみると、50代、60代、70代、80代の方も多いが、20代、30代、比較的若い人たちも被害にあっているのですね」 ■広島県警 直原順一 減らそう犯罪情報官 「警察官を語るオレオレ詐欺というのが特殊詐欺の手口の中にあって、それがすごく増えている。高齢者に限らずあらゆる世代の方が被害にあっている」 ■詐欺の電話音声 「我々は広島県警本部になるので、ご自身が行かれる警察署の方に捜査資料を送らないとお話しできない状況なんですよ」 実際にかかってきた詐欺の電話の音声です。警察官をかたる犯人が不安をあおります。 ■広島県警 直原順一 減らそう犯罪情報官 「自分が捕まってはいけないということで、気持ちとしてあせるんだと思う。ふつうの判断ができなくなるのかな、そこを狙っているのではないかと思う」 特殊詐欺のうち最も多い「オレオレ詐欺」の被害額は13億1899万円。そのうち約9割は警察官を装ったものです。SNSのビデオ通話を利用しこうした偽の逮捕状を示し不安を煽って送金させます。県警は警察がビデオ通話を使うことはないとしています。 詐欺を防ぐ方法としてはかかってきた電話番号に注目することです。最近は警察署の電話番号に多い下4ケタ0110のものもありますが、国際電話を示す+が頭についた番号に注意したり、知らない電話番号からかかってきたときはその番号をインターネットで検索かけて信用していい番号かを確認することが大事です。 もうひとつ、冷静に対応するためには特殊詐欺のパターンを事前に把握することが大事です。特殊詐欺は主なものだけでもオレオレ詐欺、架空請求金要求詐欺、還付金詐欺など様々ある。県警や警察庁のHPで調べておくことで、そうした事態に陥ったときにまずは疑うことで被害を防ぐことにつながります。 (2025年10月28日 放送)

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