リオの麻薬密売組織一斉摘発 81人を逮捕 60人を「無力化」

リオデジャネイロ、ブラジル、10月29日 (AP) ― 麻薬密売組織を対象とした1年におよぶ内偵捜査の結果、ブラジル警察と軍が10月28日、大規模な一斉摘発を実施し、リオデジャネイロの2カ所の低所得者居住区で81人を逮捕。また、激しい銃撃戦で、少なくとも60人の容疑者が死亡した。 当局によると、作戦には2500人の警察官と兵士の他にヘリコプターと装甲車も投入され、2カ所の貧民街に拠点を置く悪名高い犯罪組織「レッド・コマンド」が標的となった。 「レッド・コマンド」はリオの刑務所を発祥とする暴力組織で、近年、ファベーラ内で勢力を拡大していた。 リオ州知事は、「市の歴史上、最大規模の作戦」で、60人の犯罪容疑が「無力化され」、81人が逮捕、75丁の自動小銃が押収されたと発表した。 現地の病院には少なくとも10人の遺体が運び込まれ、そのうち2人は警察官だったと、AP通信の記者が確認した。 市教育局は、この日両地区の計46校が閉鎖されたと明らかにした。 (日本語翻訳・編集 アフロ)

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