ことし8月の名古屋・大須。時刻は午前3時36分。卑劣な犯行の一部始終を防犯カメラがとらえていました。 手に棒のようなものを持った人物は、しゃがみ込んだ男性に、振りかざして威嚇しているように見えます。 そして…被害者を殴り、何かを奪うような様子も。犯人はそのまま立ち去りました。 被害者は近くに住む66歳の男性で、頭の骨を折るなどの重傷を負い、このあと、自ら110番通報しました。 現場は静かな住宅街。被害者の男性は買い物から帰宅途中、後ろからいきなり殴られて転倒し、財布を奪われたといいます。 ■2か月以上が経ち…急展開 現場近くに住む人は… (近隣住民) 「大量に血が流れたと思う。鮮明に残っていた。ルミノール反応をやっていたから、何かあったと思った。(現場は)静かです。事件もない所」 無抵抗の男性が襲われ、周辺住民を不安に陥れた事件は2か月以上が経ったきょう急展開し、男女2人が逮捕されました。 逮捕されたのは、いずれも住居不定・無職の笠井洋次容疑者33歳と、交際相手の大塚佳苗容疑者31歳です。警察によりますと、2人は共謀して棒のようなもので男性の頭などを複数回殴るなどの暴行を加えた上、現金3000円やキャッシュカードなどが入った財布を奪った強盗傷害の疑いがもたれています。 警察は捜査に支障があるとして、2人の認否を明らかにしておらず、2人の役割などを詳しく調べています。