入社から半年の新米記者が「さすがに疲れた」長時間張り込みのウラ側

◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」 入社から半年が過ぎ、10月には文化社会部への正式配属が決まった。大学まで野球漬けの毎日を送った私にとって、芸能はなじみが薄い。想像以上にキラキラした世界に携わり、多くの有名人に取材できるのは幸せだ。一方、不祥事や犯罪にも目を向けなければならない。 芸能記者ならではの張り込みも何度か経験した。長時間待ち続けても結実するとは限らないが、いつ動きがあるか分からないので緊張しっぱなしだ。 最近では、麻薬取締法違反で逮捕された清水尋也(26)の保釈現場となった警察署で張り込んだ。保釈された9月24日。午前9時過ぎに現場に到着すると、すでにテレビ局や他の新聞社、週刊誌など約30人が待機していた。すぐに出て来るのか想像していたら、手続きなどを終えて保釈されたのは午後7時頃。体力には自信があったが、10時間以上待ち続け「さすがに疲れた」というのが正直な感想だ。 保釈の際、清水が「関係者の皆様、ファンの皆様を裏切る結果になってしまった」と目を赤くしながら謝罪した様子は鮮明に覚えている。現場にいた者として、謝罪の言葉に偽りはないように思えたが、本心ならば犯罪に手を染める前に思いとどまってほしかった。今回の一件で所属事務所、番組関係者など各所へ大きな影響が及んでいるのは新人の私でも分かる。ファンのため、何より自分自身のため、公私ともに今後は誠実に活動してほしい。キラキラした芸能界で明るいニュースを届け続けたい。(芸能担当・高澤 孝介) ◆高澤 孝介(たかざわ・こうすけ) 2025年入社。来年の夏休みにドジャース・大谷翔平の現地観戦を計画中…。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加