小学生児童の裸を盗撮、生徒が作ったトマトを盗む、大麻クッキーを食べる…大阪府教委が6人の教諭を懲戒処分

大阪府教委は31日、男子児童の裸を盗撮した小学校教諭や、生徒が育てていたトマトを盗んだ高校教諭ら、20代から50代の6人の教諭の懲戒処分を発表しました。今年度の教職員の処分は計8件で「例年通りの数」だということです。 府教委によりますと、処分された教諭の処分内容は次の通りです。 (1)東大阪市立小学校の26歳男性教諭=児童ポルノ所持、懲戒免職 大学時代から男子児童の裸に性的な興味を持ち始め、2025年8月までにSNSを通じて購入するなどして100本以上の児童ポルノの画像や動画をスマートフォンに保存した。 2024年6月と7月には、前任校で担任をしていたクラスで、水泳授業のために着替えている男子児童の裸をあわせて3回、盗撮した。 2025年9月、大阪府警に児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の疑いで逮捕され、大阪地検が不起訴処分(起訴猶予)とした。 (2)大東市立小学校の43歳男性教諭=覚醒剤使用、懲戒免職 2025年8月ごろ、テレグラムなどのメッセージアプリを使って売人から覚醒剤を取り寄せ、自宅で注射した。 8月13日に奈良県警から家宅捜索を受けた後に逮捕され、9月9日付で覚醒剤取締法違反の罪で奈良地検に起訴された。 (3)府立高校の43歳女性教諭=大麻所持と使用、懲戒免職 2022年ごろからテレグラムを利用して大麻クッキーを購入し、月に1回程度の頻度で食べた。大麻片も自宅に保管していた。 2025年9月、出勤途中に麻薬捜査官から声を掛けられ、持ち物検査と自宅の家宅捜索を受けたところ、大麻クッキーと大麻片が見つかったため、麻薬取締法違反の疑いで逮捕・起訴された。 (4)府立高校の59歳男性教諭=窃盗、停職6カ月 2025年8月、徳島県で開催された環境啓発のイベントに生徒を引率した際、会場に展示されていた、地元の高校生が製作した藍染のシャツを展示用のハンガーから外して自宅に持ち帰った。防犯カメラの映像から教諭の関与が浮上した。 「素晴らしい技術の作品だったので、本校の生徒に見せたかった」「許可を得ないといけないことはわかっていたが、一時的に借りて、後で返せば問題ないと思っていた」などと述べている。 (5)府立高校の47歳女性教諭=窃盗、停職3カ月 2025年6月、勤務校内にある農場に入り、生徒が実習で育てている赤く熟したトマトを無断で2つ手に取り、ビニールバッグに入れた。農場前を通りかかった別の教員が窃盗を目撃して発覚した。 教諭は「トマトの赤色に魅了された」「トマトをスケッチしたかった」などと述べている。 (6)松原市立中学校の51歳男性教諭=体罰、減給6カ月(給与の1割減額) 2025年5月、支援学校で、給食の食器などの返却が間に合わなかった男子生徒を配膳室まで引率した際に、たまたま教諭の頭部が生徒の顔に当たった。 教諭は生徒から「暴力教師」などと言われたと思い込んで逆上し、生徒の背中を手で叩いた。現場を通りかかった別の教師に仲裁された後も怒りが収まらず、背後から生徒の肩を押した。生徒の背中は一部赤くなっていた。 この教諭は過去にも生徒に体罰をしたとして減給4カ月の懲戒処分を受けている。 「怒りの感情がコントロールできなくなった」「過去に生徒に対する体罰で処分を受けたが、この時の反省を生かせずに繰り返してしまったことに深く反省している」などと述べている。

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