無免許で医療行為をした疑いで逮捕された男が、「京大病院で35年間勤務していた」などと嘘の経歴を伝えていたことが分かりました。 会社役員の原田伸一容疑者(66)は、大阪市北区にあるがんなどの免疫療法を行うクリニックで、医師免許をもっていないのに問診などの医療行為をした疑いが持たれています。 警察によると原田容疑者は去年9月、クリニックに採用された際、「医師免許は紛失した」と説明していたということです。 また、提出された履歴書には、京都大学の医学部を卒業し京大病院で35年間勤務したことなどが記載されていました。 【クリニック運営法人・代表理事】「京大病院で外科の勤務医として勤めて、主に外科手術をしていたっていうことは(原田容疑者から)聞きまして。 そのときに面接の結果でぜひ働いてほしいということで採用を決めたんですけど。信じられなかったですね。無免許だったということが」 原田容疑者はことし4月、「研究に専念したい」などと言ってクリニックを退職していました。 調べに対し原田容疑者は「大学医学部を卒業して医師免許を持った医者です」などと容疑を否認しています。 (関西テレビ「newsランナー」2025年10月31日放送)