30年続いた性暴力事件をもとにした海外ドラマ「サンブル川の事件」放送スタート

海外ドラマ「サンブル川の事件 なぜ凶悪犯罪は見逃されたのか」全6回が、11月5日にNHK BSで放送スタート。同作はフランスとベルギーの国境付近に位置するサンブル川で、30年にわたって続いた性暴力事件をもとに創作された。 同作は、1988年秋を発端に、サンブル川沿いの同じ道で女性が性的暴行の被害に遭う事件が何件も起きることから展開していく。犯行はすべて早朝に同様の手口で行われていたが、警察は事件を重要視せず、類似事件として結び付けることもなかった。そして時が経ち、1996年秋に被害者が告訴した1件を担当することになった予審判事は、連続事件の可能性に気付く。 劇中では、エピソードごとに被害者、判事、市長、科学者、警視、犯人といった立場の異なる人物に焦点が当てられることで、繰り返される事件となかなか進まない捜査の様子、目に見えぬ深い傷とともに生きる被害者たちの姿、司法や社会の問題が浮き彫りになっていく。演出・共同脚本は「日曜日の殺人事件」で第74回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞したジャン・グザヴィエ・ド・レストラード。「6人の女 ワケアリなわたしたち」のアリックス・ポワソン、「息子のまなざし」のオリヴィエ・グルメ、「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」のクレマンス・ポエジーらが出演に名を連ねた。 なお、ドラマの題材になった事件は1980年代から発生していたが、性暴力事件に対する無理解や社会に根づく性差別、不平等などがあり、犯人が逮捕されたのは2018年。2022年に56件の罪で起訴され54件の有罪判決が下った。 「サンブル川の事件 なぜ凶悪犯罪は見逃されたのか」は、毎週水曜23時35分にオンエアされる。 ■ 海外ドラマ「サンブル川の事件 なぜ凶悪犯罪は見逃されたのか」番組情報 □ 放送局・放送日時 NHK BS 2025年11月5日(水)スタート 毎週水曜 23:35~ ※全6回 ※ステレオ2カ国語放送(日本語吹替 / フランス語) ※字幕放送あり ■ キャスト クリスティーヌ・ラボ:アリックス・ポワソン(三石琴乃) ウィンクラー:オリヴィエ・グルメ(楠見尚己) アルレット・カルーゾ:ノエミ・ルヴォフスキー(沢海陽子) セシル・デュモン:クレマンス・ポエジー(桑島法子) エンゾ・サリナ:ジョナタン・ターンブル(佐藤せつじ) ジャン・ピエール・ブランショ:ジュリアン・フリゾン(益山武明) ステファニー・サリナ:ルイーズ・オリー・ディケロ(森千晃) イレーヌ・ドゥルー:ポーリーヌ・パリゴ(園崎未恵) ベルナール・ブルトン:パスカル・ディンカ(坂詰貴之) ※()内は日本語吹替 ©What's Up Films

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