後を絶たない特殊詐欺 被害防止へ 足利銀行 ATM利用時に注意を表示

栃木県内でも後を絶たない特殊詐欺などの被害を防ごうと、栃木県警と銀行が連携して、4日から、ATMを利用する人向けの注意喚起を始めました。 宇都宮市の足利銀行本店です。多くの人がATMを利用しに訪れる中、4日から始まったのは… 現金の振り込みや引き出しを行う際に、『「必ずもうかる」「ATMから電話して」などと言われていないかと確認する画面が、足利銀行のすべてのATMで表示されるようになりました。 足利銀行ではこれまでも、ポスターでの注意喚起や行員による声かけを行っていましたが、特殊詐欺の手口が巧妙化していて被害が後を経ちません。県警によりますと、今年に入ってから10月末までに県内で確認された特殊詐欺被害の件数はおよそ180件で、このうちの3分の1ほどがATMを利用してのものでした。被害金額は合わせておよそ14億円にのぼっています。 画面に表示される、警察官を名乗って「逮捕する」という言葉や、「誰にもいわないで」などの言葉は、詐欺で使われることが多かったということで、今後も詐欺の手口に対応しながら更新していくということです。 足利銀行のコンプライアンス統括部・津久井友和審議役は「詐欺の新たな手口にもすぐに対応できるよう、引き続き警察と連携を図っていきたい」と話しました。 また、県警察本部生活安全企画課・犯罪抑止対策室の植嶋康雄課長補佐は「画面に表示される注意喚起を見ることで、『特殊詐欺かもしれない』と気づいていただける人が増えればと思います」と話しました。

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