小国町汚職事件 町役場への家宅捜索続く 町長からも町民からも擁護する声 なぜ?(6日午後6時15分放送)

熊本県小国町の元建設課長が、公共工事の指名業者から29回にわたり飲食や宿泊の接待を受けたとして逮捕された事件で、警察が、現在(6日午後6時15分時点)、町役場を家宅捜索しています。 記者「午後5時半、段ボール箱を持った捜査員が役場に入っていきました」 家宅捜索は現在も続いています。 町役場で建設課長を務めていたのが小野昌伸容疑者(60)。今日(6日)、熊本地方検察庁に身柄が送られました。 小野容疑者は建設課長だったおととし6月から去年12月の間、町が発注する土木工事の指名競争入札に、小国町の企業9社を参加させた見返りとして、29回にわたり52万円相当の飲食や宿泊の接待を受けた収賄の疑いで逮捕されました。 また、便宜を受けたとされる地元の土木建設会社「伊藤組」の社長、伊藤英志容疑者(60)も、小野容疑者を接待した贈賄の疑いで逮捕・送検されています。 警察は今年の5月から、2人に事情を聞き、捜査を進めていました。 逮捕を受け、5日夜、小国町の渡邉誠次町長が会見を開き、謝罪しました。 小国町 渡邉誠次町長「町民のみなさま関係者にご迷惑と心配をかけました。心より深くお詫び申し上げます。申し訳ありませんでした」 その一方で、逮捕された2人については… 小国町 渡邉誠次町長「2人とも今まで町の利益のためにしっかり頑張ってきたので、懇親を深めながらしっかり話をしてきたと思います。その中で私は違法性はないと思っております」 2人を知る町の人はこう話します。 伊藤容疑者を知る町民「社長は気前がいいから少々のことはいいですよとおごっていたんじゃないか。小国町の公共事業に特定の業者だけが入っていると感じたことはない」 警察は、小野容疑者が伊藤組を指名競争入札に参加させた他、伊藤組の落札にも便宜を図った可能性があるとみて捜査しています。 警察は2人の認否について「捜査に支障がある」として明らかにしていません。 ■町長の見解は「違法性がない」なぜ? 指名競争入札について町には「地元事業者の育成などを理由に優先的な選定・指名を行う」という考えがあり、町長は小国町の9社で入札することは既定路線であり、便宜の図りようがないとしています。

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