「日本語がわからないと言えば」…ビール5杯飲んだ中国籍の男「小学生4人ひき逃げ」逮捕直後の言い訳

検察によると事故直後のドライブレコーダーには、被告が同乗者にかけた次のような言葉が残されていたという。 〈酒を飲んでいるから逃げなければ〉 〈日本語がわからないと言えばよい〉 10月30日、さいたま地裁で自動車運転処罰法違反などの罪に問われている中国籍の解体工・鄧洪鵬(とう・こうほう)被告(43)の初公判が行われた。鄧被告は今年5月、酒を飲んで車を運転し埼玉県三郷市内で下校途中の小学生の集団と衝突。男児4人に右足を骨折するなどの重軽傷を負わせた。 「鄧被告は起訴内容を認め、法廷で『酒を飲んで興奮し判断が鈍ってしまいました。逃げたことを後悔しています』と謝罪しました。弁護側はケガを負った小学生4人のうち3人と示談が成立しているとし、情状酌量を求めています。 一方、検察側は『きわめて危険な運転で事故後の対応も悪質だ』と指摘。ドライブレコーダーに残っていた鄧被告の〈まずは車を隠す〉などの音声を紹介し、懲役2年6ヵ月を求刑したんです」(全国紙司法担当記者) 『FRIDAYデジタル』は発生直後に当該の事故を取材している。トラブルの詳細や鄧被告の逮捕直後の言い訳などを紹介する――。 埼玉県警吉川署が5月18日、小学生4人をひいて逃亡したとして逮捕したのが三郷市に住む鄧被告だった(同乗していた同じく中国籍の男も逮捕)。鄧被告は事件直前まで、近くの中華料理店でビールの中ジョッキを5杯飲んでいたという。 「事件は5月14日の夕方4時過ぎに起きました。下校途中だった10人ほどの小学生の集団と、鄧被告が運転するSUVタイプの高級車が衝突。男児4人が負傷し、うち11歳の小学6年生は右足甲を剥離骨折する重傷を負ったんです。 鄧被告は、一旦、車から降りたものの適切な救護をせずに逃げる様子が防犯カメラや複数のドライブレコーダーに記録されていました。さらに事件直前の昼過ぎから、数時間にわたり三郷市内の中華料理店で酒を飲んでいたことが判明。飲酒運転が発覚するのを恐れ、現場から逃亡したと思われます」(全国紙社会部記者) ◆「きわめて卑劣な行為」 鄧被告は、事件から4日後の18日に知人に付き添われて吉川署へ出頭する。翌19日に行われた送検で、スキンヘッド姿の鄧被告は護送車の後部座席にうずくまりずっと顔を伏せていた。逮捕直後の取り調べに対し、鄧容疑者は次のような呆れた言い訳をし、逃亡について否認していたという。 「ぶつかったことは間違いありませんが、相手(被害児童)が『大丈夫』と言ったので、その場から離れただけです」 交通事故に詳しいジャーナリストの柳原三佳氏が解説する。 「飲酒運転は、もちろん重大な犯罪です。さらに逃亡(ひき逃げ)したとなるときわめて卑劣な行為で、重い罪が科されます。救急車を呼ぶなど早急な処置をすれば助かるかもしれない被害者の命が、逃亡により救護が遅れ失われる危険性があるのですから。 子どもたちを悪質な運転手による事故から守ることは、非常に難しいと思います。学校の前にだけガードレールを設置しても、あまり意味がない。米国のようにスクールバスで送り迎えするなど、より手厚い対策が必要かもしれません」 冒頭で紹介した公判は即日結審。判決は11月13日に言い渡される予定だ。

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