埼玉「戸田一家四人惨殺事件」…マサカリで被害者をメッタ打ちにした犯人の“意外すぎる正体”

元警視庁警視の成智英雄氏は、著書『犯罪捜査記録 猟奇篇』(創人社)の中で、こう記している。 〈犯罪の蔭に性的問題が秘められているということは、千古不滅の原理に違いないが、それも近時は想像もつかない殺人が突発し、その捜査は証拠絶対主義という法律の壁にさいなやまされて難航を続け、迷宮入りが当然視される傾向さえうかがえる〉 それを克服するのは捜査指揮官の確率の高い推理であり、捜査員たちの汗と涙の集積だという。昭和の時代、刑事たちは靴底をすり減らして聞き込みを行い、情報をもとに検討を重ね、被疑者へたどり着いた。今回、紹介する事件は、埼玉県で起こった「一家四人殺し」。それも極めて異常な人格を持った犯人による凄惨な事件だった――。(全2回の第1回)

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