東京・歌舞伎町でマッチングアプリを利用した“ぼったくり営業”を繰り返していたとみられるバーが摘発された事件。新たに店の責任者の男が逮捕されました。「そろそろショットを頼むように」。店内では“ぼったくりの指示”が巧妙に行われていました。 【警視庁生活安全部のXより】 「私の知っている店に行きません?」 警視庁「甘い誘いは、ぼったくり!」 「お会計です。身分証出せ!」 警視庁「甘い誘いは、ぼったくり!」 誘われるまま入った店で“思わぬ高額請求”を迫られる「ぼったくり」。警視庁が警戒を強める中… うつむきながら車両に乗り込む吉田匠里容疑者(25)。先月、自身が責任者として勤める新宿・歌舞伎町のバーで、無許可で女性従業員に客を接待させた疑いがもたれています。 この店をめぐっては、女性従業員の中沢美亜容疑者ら4人がすでに逮捕されています。 店で行われていたのは、マッチングアプリを悪用した“ぼったくり営業”です。まず吉田容疑者らがアプリで男性を物色…マッチングが成立すると。 中沢容疑者ら 「以前入れなかった店に行きたい」 今度は中沢容疑者らが従業員であることを隠し、「1時間5000円で飲み放題」の店があると言って、男性を案内。しかし店内では、男性の知らないところで、“ぼったくりの指示”が飛び交っていたのです。 「そろそろショットを頼むように」 「そろそろ会計して」 トランプを使った勝負を持ち掛け、「罰ゲーム」用にアルコール度数の高い酒を大量に提供。「飲み放題の対象外」として高額請求をしていたということです。 マッチングアプリを利用したぼったくりの被害相談は、去年1年間に新宿警察署の管内だけでおよそ360件と、ここ数年で急増しているといいます。 取り調べに対し、吉田容疑者は容疑を認めたうえで、「女性のふりをして自分もマッチングアプリで男性と連絡をとった」などと供述しているということです。 警視庁は、カネの流れや、さらに上位の指示役について捜査しています。