「報ステ」大越健介氏、立花孝志容疑者逮捕に「人を傷つけても良い自由など存在しないと私は思います」

10日放送のテレビ朝日系「報道ステーション」(月~金曜・後9時54分)では、兵庫県の内部告発問題に絡み、1月に死亡した元県議の竹内英明氏(当時50)の名誉を傷つけたとして、兵庫県警が9日に名誉毀損の疑いで政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志容疑者(58)を逮捕したことを報じた。 キャスターの大越健介氏は「政治団体・NHK党の立花孝志党首が逮捕されました」と報じた後、「名誉毀損で逮捕、身柄を取るというのは、あまり聞いたことがないですね」とコメント。ここで元大阪地検検事の亀井正貴弁護士の「名誉毀損罪は不起訴や罰金刑なども多く、逮捕せずに捜査する在宅捜査が通常。今回のように逮捕し、身柄拘束に至ったのは異例」との説明が紹介された。 さらに亀井氏の「竹内氏の生前の立花容疑者の発言は虚偽であることが明らかで立証できる公算大だが、竹内氏の死後の発言での死者に対する名誉毀損での事件化は聞いたことがなく、立証は簡単ではない。死者に対する名誉毀損罪は虚偽であると認識した上での発言でなければ成立しない。“内心の立証”が必要で立花容疑者が『事実だと思って発言した』と主張する可能性もあり、ハードルが高い」との分析も紹介。 その上で大越氏は「昨日、今日と思ったのは、言論の自由というものは非常にもろいもので大切にしないと手のひらからこぼれ落ちていってしまうものだと言うことです」と前置きした上で「自由というのは好き勝手にしていいという意味ではないはずですし、さらに言えば、人を傷つけても良い自由など存在しないと私は思います」ときっぱり。 「そのことを忘れて結局、警察のお世話になって、言論の自由の範囲内かどうかということを司法の判断にゆだねることが増えれば増えるほど、その分、市民社会は足腰が弱くなっていくのではないか。SNS全盛の今だからこそなおのこと考えなければいけない課題だと思います」と話した。

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