マカオ、カジノ帰りの高齢者狙った強盗事件発生…フィリピン人の男逮捕

マカオ司法警察局は11月11日、同月9日にカジノ帰りだった高齢者の男性を押し倒した上、この男性から多額の現金が入った財布を奪って逃走したなどとして、直前までマカオで就労していたフィリピン人の男(28)を逮捕したと発表。 同局によれば、9日夜、被害者男性がマカオ半島にあるカジノ施設で午後11頃までギャンブルをした後、路線バスを利用してマカオ半島の沙梨頭エリアにある自宅へ戻る途中、ビルの階段で突然背後から付けてきた男に押し倒され、財布を奪われ、男はすぐに逃走を図ったという。この際、被害者は顔面から流血したが、ケガの程度は軽いと判断し、具合が悪かったこともあって、すぐに警察へ通報せず、先に自宅へ戻って休息することを優先。翌日の昼過ぎ、治安警察局の警察署を訪れ、マカオパタカ・香港ドル・中国人民元の合わせて約2万3000パタカ(日本円換算:約44万円)相当分の現金、身分証、クレジットカードの入った財布がなくなったとする通報及び被害届を提出するとともに、病院で治療を受けたという。 その後、治安警察局から引き継いだ司法警察局が速やかに捜査を展開し、被疑者の身元を特定。通報当日の午後9時半頃、マカオ半島の新馬路付近で逮捕に成功するとともに、所持品の中から被疑者の財布を発見し、財布の中には3通貨合計1600パタカ(約3.1万円)相当分の現金が入っており、身分証とクレジットカードは見つからなかったとのこと。 被疑者は司法警察局の調べに対し、協力拒否の姿勢を示しているが、同局では、被疑者がマカオ半島中区のバス停で酒に酔った被害者男性男性の姿を見つけて狙いを付け、被害者の自宅マンションまで後を追っていた様子が確認されるなど、捜査で得られた情報を総合判断し、男を強盗罪で検察院送致するとした。 なお、被疑者は事件の1週間前にマカオの勤務先を離職し、11日のフライトでフィリピンへ帰国する予定だったという。

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