暴走認める見返りに現金徴収疑い 横浜、川崎拠点に約400人所属の暴走族リーダーら逮捕

暴走族の存続や暴走行為を容認する見返りに現金を受け取ったとして、神奈川県警交通捜査課と鶴見署は12日、県暴走族追放条例違反の疑いで、横浜市鶴見区上末吉3丁目、自称映像クリエイターの男(46)と川崎市宮前区東有馬2丁目、自称無職の男(43)を逮捕した。 同課によると、自称映像クリエイターの男は横浜、川崎市を活動拠点とする暴走族グループ「川崎宮軍団」のリーダー。グループは2019年に結成され、複数の暴走族や「旧車會」の集合体とされ、10~40代ぐらいの男女約400人が所属している。 逮捕容疑は、共謀して横浜市鶴見区の大黒ふ頭を活動拠点にドリフト行為を繰り返す暴走族について、存続や暴走行為を認める見返りとして2023年4月28日ごろ、20代の男性リーダーに対し、「(1人当たり)1カ月3千円もらう。会費を集めて月末までに渡して」などと現金を要求し、同年5月20日ごろ、同市神奈川区のコンビニに男性を呼び出し、現金8万4千円を受けた、としている。同課は2人の認否を明らかにしていない。 昨年7月と今年3月に男性がリーダーを務める暴走族の構成員を道路交通法違反容疑などで逮捕したところ、「大黒ふ頭を走るのに会費を払っている」などの証言があり、自称映像クリエイターの男らが浮上した。

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