医師らのボーナス削減と同時期、自身に不正報酬か 女子医大元理事長

東京女子医科大学(東京都新宿区)の新病棟建築工事で、1億円以上の報酬を不当に支払わせて同大に損害を与えたとして、元理事長の岩本絹子容疑者(78)が背任容疑で再逮捕された。 再逮捕容疑で不当な支払いで大学に損害を与えたとされる2020年3月~21年9月は岩本容疑者が理事長を務めており、コロナ禍で病院の経費削減を進め、医師らから反発が起きた時期と重なる。 岩本容疑者は14年に副理事長に就くと、人件費の削減や不採算施設の統合を進めた。わずか3年あまりで収支を黒字に転換した。 ■「PICUはもうからない」 大学が設置した第三者委員会の報告書などによると、19年の理事長就任の翌年には賞与が前年のほぼ半分となる基本給の1カ月分に減った。削減案に現場の医療スタッフは反発。多くの医師や看護師が現場を去り、付属病院の病床稼働率は半減した。

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