スマートフォンなどで注文や決済ができるモバイルオーダーシステムで不正な決済情報を送信し、ファストフード店から大量に弁当などをだまし取ったなどとして、警視庁は私電磁的記録不正作出・同供用と詐欺などの疑いで、東京都国分寺市泉町の無職、加藤嵩大容疑者(23)を逮捕した。13日、捜査関係者への取材で分かった。「外食したいと思ったがお金がなかった」と容疑を認めているという。 捜査関係者によると、加藤容疑者は6月、5回にわたり、都内のファストフード店のモバイルオーダーで弁当や総菜など計184点(計約2万8千円)を注文する際、決済を行っていないのに、決済が完了したという虚偽の情報をシステムサーバーに送信して、商品をだまし取ったなどの疑いが持たれている。 システムの脆弱(ぜいじゃく)性をつく形で、不正に入手した虚偽の決済情報を送信し、発行された番号を使って店で商品を受け取っていた。現在システムは修正されたという。 加藤容疑者は10月にも、弁当など58点(計約1万円)を注文する際、商品単価をすべて1円に改竄(かいざん)して支払価格を58円とする虚偽の情報を送信し、商品をだまし取ったなどとして、詐欺容疑などで逮捕されていた。