最初は「単価1円」から…モバイルオーダー不正利用容疑で23歳逮捕

オンラインで事前に商品を注文できる「モバイルオーダー」で不正に決済して弁当をだまし取ったとして、警視庁サイバー犯罪対策課は14日、東京都国分寺市泉町2、無職、加藤嵩大(たかひろ)容疑者(23)を私電磁的記録不正作出・同供用と詐欺などの疑いで逮捕したと発表した。店側の決済システムの穴を見抜き、不正決済ができる手法を独力で作ったとみられる。 逮捕容疑は6月11~18日、5回にわたり、ファストフード店のモバイルオーダーで、実際には払っていない代金をクレジットカードで支払ったとする偽情報を店側のシステムサーバーに送り、決済を完了。弁当や総菜計184点(2万8400円)をだまし取ったなどとしている。 サイバー犯罪対策課によると、多いときは一度に60点ほどの弁当や総菜を注文していた。「外食したくても金がなかった。食べきれないときは捨てた。不正の仕組みは2カ月かけて自作した」と供述しているという。 加藤容疑者は情報処理を学んでおり、最初は商品単価を勝手に「1円」にする仕組みを構築。後に不払いのまま決済できたとする偽情報を送る手口を編み出した。6月にサーバー管理会社が久松署に相談して発覚した。【菅野蘭】

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