【バンコクAFP時事】タイ軍は15日、カンボジアとの国境近くで、マカクザル81匹を車で輸送していた男2人を逮捕したと発表した。 2人は国際密輸組織に関与していることを認めたという。タイは動物の密輸拠点で、市場である中国や台湾、東南アジアでは絶滅危惧種がしばしば高値で取引されている。 タイ軍は14日午後、東部サケオ県アランヤプラテートでのパトロール中に車を発見。男らはサルを青い網状の袋に詰め、カンボジアへ運ぶ途中だった。 タイ当局は動物の密輸対策に力を入れており、昨年は絶滅が心配されるキツネザルとリクガメ約1000匹を生息地マダガスカルに送還。今年5月には、オランウータンの赤ちゃん2頭を違法に持ち込もうとした疑いで男を逮捕した。