『絶対零度』安田顕が流石の“悪役”芝居 第7話は命の選別を突きつける回に

沢口靖子が主演を務める月9ドラマ『絶対零度~情報犯罪緊急捜査~』(フジテレビ系)第7話で描かれるのは、大学病院で発生するサイバーテロ。そこには、二宮奈美(沢口靖子)も巻き込まれてしまっていた。さらに次回よりようやく突入する、桐谷総理(板谷由夏)の娘・カナ(白本彩奈)の誘拐事件の映像もたっぷりと映し出された。 これまでに起きたシステム障害やシステムエンジニア連続殺人、二宮の拉致。佐生(安田顕)は、これら一連の事件に同一組織が関与していると判断し、警察庁広域重要案件「H-WKN159」に指定。DICTに対し、その全貌解明と組織の早期壊滅を命じる。 これまでも首相官邸を陰で支える参謀としての手腕を振るってきた佐生。「政治においては相手の弱みを握ることが何よりも必要ですから」と話す佐生は、DICTの捜査を牛耳るだけでなく、桐谷の夫の浮気写真やカナがすでに誘拐されていることも把握していた。今回の第7話でも、その存在感が大いに発揮されることとなる。 サイバーテロが起こった病院で、中野幹事長(大河内浩)の妻・光江(西見桂)の心臓手術が行われていた。一方で奈美が閉じ込められたエレベーターには心臓に疾患を持つ入院患者の少女・久野真由(白山乃愛)が乗っている。どちらも時間の猶予が迫った状況の中で、犯人から特別に一つだけ復旧できるという挑発のような声明が届く。「必ず両方救うように」という桐谷総理の指示を無視するかのように、佐生はオペ室の復旧作業を最優先に進めるように清水(黒島結菜)へと指示するのだ。 そこに割って入るのは、掛川(金田哲)。命に序列をつける判断に真っ向から抗議する。元公安の経歴を持つ掛川は、かつて自身も国益のために命を切り捨てたことがあった。だからこそ掛川は佐生を相手に、必死に食い下がるものの、「これは命令です!」と威圧的な態度で佐生も折れない。電話越しに佐生と掛川が対峙する。 奈美や清水の活躍もあり、病院のシステムは全て復旧。患者の命は救われ、サイバー犯に指示されていた犯人も逮捕されるなかで、佐生は一人、中野幹事長からの信頼を獲得していた。その能力を買い、中野幹事長は佐生に「君はいつまでも総理の陰にいる器じゃない。表で力を振るうべき人材だ」「そのつもりがあるなら私が力になるよ」と言葉をかける。その一方で、DICT、特に奈美からは訝しげな眼差しを向けられていた。 桐谷総理のスマホに、カナを誘拐した犯人から直接コンタクトが入る。初回から少しずつ描かれてきた本筋と言えるストーリーがとうとう動き出す。第1話冒頭では桐谷総理を護衛する奈美が、海外にあるトクリュウのアジトに潜入していく2026年の“未来”が描かれているが、どこでそのシーンと合流するかが今後のポイントとなっていくだろう。

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