自転車飲酒運転で停職3月 三重県教委処分、窃盗の教諭は1月

飲酒後に自転車を運転したとして、三重県教委は17日、県立松阪工業高(松阪市)の男性事務次長(54)を停職3月の懲戒処分とした。また、他人が置き忘れた財布から現金を盗んだとして、県立相可高(多気町)の男性教諭(25)を停職1月の懲戒処分とした。 県教委によると、事務次長は8月19日午後6時過ぎから翌20日午前1時ごろまで、職場の懇親会などでビールやハイボールなどを飲んだ後、帰宅するために自転車を運転した。 同日午前2時半ごろ、松阪市の県道を自転車で走行中、警察官に呼び止められた。その際、呼気検査を拒否し続けたことから、道交法違反(飲酒検知拒否)容疑で現行犯逮捕された。 9月25日に同法違反容疑で書類送検され、同30日に不起訴(起訴猶予)となった。飲酒運転については警察が捜査の手続きを誤り、血中アルコール濃度の特定には至らなかった。 また、この事務次長について、県教委は知事部局の職員だった平成16年12月28日にも、自動車による酒気帯び運転で停職3月の懲戒処分を受けていたことを明らかにした。 事務次長は県教委の聞き取りに、飲酒後の運転について「見つからなければ大丈夫だと思った」と説明。呼気検査を拒否した理由は「飲酒運転になるのを恐れた」と話したという。 教諭は5月24日午後7時半ごろ、松阪市内のゲームセンターで、ゲーム機に置かれた財布から現金2千円を抜き取った。防犯カメラの映像などから発覚。不起訴(起訴猶予)となった。 教諭は以前から、財布を置き忘れた男性らと店内でトラブルになっていたという。県教委に「マナーの悪さに腹が立ち、困らせてやろうと思って抜き取った」という趣旨の話をしている。 福永和伸県教育長は定例記者会見で「公教育への信頼を大きく損なったことを重く受け止める。飲酒検知拒否も犯罪だと周知する。自らを厳しく律した行動を取るよう徹底させる」と述べた。

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