三重県教育委員会は17日、道路交通法違反(飲酒検知拒否)容疑で県立松阪工業高校の男性事務職員(54)を停職3カ月、商業施設で他人の財布から金を盗んだとして県立相可高校の男性教諭(25)を停職1カ月のそれぞれ懲戒処分とした。 県教委によると、松阪工業高校の男性主幹は職場の懇親会などで8月19日午後6時15分ごろから翌20日午前1時ごろまで、ビールやハイボールなどを飲酒。同日午前2時20分ごろ飲酒運転になる可能性があることを自覚しながら、自転車で帰路に就いた。 同午前2時半ごろ垣鼻町の県道を走行中に、警ら中の警官に呼気検査を求められたが拒否し、道路交通法違反容疑で現行犯逮捕された。9月25日に同容疑で書類送検され、同30日に不起訴となった。男性主幹は2004(平成16)年にも自動車による酒気帯び運転で知事部局から停職3カ月の懲戒処分を受けている。 また、県立相可高校の男性教諭は5月24日午後7時半ごろ、松阪市内の商業施設内のゲームセンターで、置き忘れられていた財布から2千円を抜き取り、財布を店に落とし物として届けた。防犯カメラの映像などから発覚した。7月18日に窃盗容疑で書類送検され、同30日に不起訴となった。教諭は当日、ゲーム機の順番を巡り顔見知りの男性3人グループとトラブルになっていた。財布は3人のうちの誰かのものと思ったという。 県教委は「学校教育に対する信頼を損なうものであり、重く受け止めている。飲酒運転の根絶、窃盗については社会人としてあるまじき行為。不祥事の根絶につながるように取り組む」とコメントを公表した。