大阪府警・静岡県警・検事…捜査機関かたり、スマホで“逮捕状”も 特殊詐欺50万円被害

大阪府警や検事を名乗る人物から「逮捕状と差押許可状を発行している」「犯人なら3年から5年留置場」などと脅され、高知市の50代の女性が50万円をだまし取られたことがわかりました。 ■〜始まりは携帯ショップ店員を名乗る男からの電話〜 高知県警によりますと11月13日から14日にかけて、高知市の50代の女性に、「06」で始まる番号で、携帯ショップ店員を名乗る男から「あなた名義の携帯電話が契約されている、あなた名義の口座で契約されている」「その携帯電話から詐欺のメールが贈られている」などという電話がありました。 ■〜「大阪府警」とのやりとり〜 その後、大阪府警のイワタを名乗る男から「オンラインで被害届を出せます」と言われ、指定されたアプリで「トクリュウ対策本部捜査二課」を検索するよう指示があり、イワタとアプリで繋がりました。 すると、「被害届」と書かれた写真が送られてきて、イワタから「あなたが犯人ではないという証拠がない」「静岡県警と合同捜査をしている」などと言われたということです。 ■〜「静岡県警」は逮捕状の写真を〜 さらに翌日、イワタから電話が来た際に、静岡県警のモガミを名乗る男を紹介されました。 モガミからは「逮捕状と差押許可状を発行していて、犯人なら3年から5年留置場です」などと言われ、逮捕状などの写真が送られてきました。 ■〜「不正送金か分かるので…」検事も〜 その後、検事のオイカワを名乗る男から「口座をすべて教えてください。その中から識別番号で不正に送金しているかわかる。持っているお金を移動させてください」などと言われ、相手が指定した仮装通貨用の口座に50万円を送金し、だまし取られたということです。 高知県内では2025年、特殊詐欺による被害が89件発生していて、被害額は約4億6796万円に上っています。(前年同期比:+41件+約2億7000万円) 高知県警は「警察官がコミュニケーションアプリを介して連絡をすることはない」「逮捕状が出ているなどと言われた場合は電話を切って警察に相談を」と注意を呼び掛けています。

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