【木浦聯合ニュース】韓国の木浦海洋警察署は20日、南西部の全羅南道・新安沖で19日夜、乗客乗員267人を乗せた旅客船が座礁した事故で、1等航海士とインドネシア国籍の操舵手の身柄を重過失致傷容疑で拘束したと発表した。 捜査の結果、航海士は携帯電話でニュースを検索していたところ、方向転換のタイミングを逃したことが分かった。 この旅客船は事故が発生した地点の約1600メートル手前で方向転換しなければならなかったが、航海士は100メートル手前になってこれに気付いたという。 また、自動操舵装置を手動に切り替えて運航すべき海域だったにもかかわらず手動にしていなかったことも分かった。 海洋警察は2人の携帯電話を押収し、事故当時の行動を確認する方針だ。 また、証拠隠滅や逃走の恐れがあるとして、逮捕状の請求を検討している。 海洋警察は、事故当時に勤務時間外という理由で操舵室を不在にしていた船長も刑事立件した。 旅客船は19日午後4時45分ごろ、南西部の木浦に向けて出発したが、同日午後8時15分ごろ、新安沖の無人島に船体が半分ほど乗り上げる形で座礁した。 海洋警察は乗客ら全員を救助し、木浦港に移送した。座礁の衝撃による痛みを訴えた乗客30人が病院に搬送されたが、軽傷だという。