捜査1課警部を懲戒免職 火災現場から現金窃盗 警視庁

警視庁は25日、臨場した火災現場で現金を盗んだとして逮捕、起訴された捜査1課警部の政野亮二被告(51)を懲戒免職とした。 政野被告は「とんでもないことをしてしまった。弁解の余地もありません」と話しているという。 政野被告は2022年10月~今年1月、東京都内の3カ所の火災現場で現金計約590万円を盗んだとして、5~6月に2度逮捕、起訴された。いずれも独居の高齢者が焼死した火災の臨場先で、「初めは罪悪感があったが、繰り返すうちに犯意が薄れていった」と供述していた。 同庁によると、政野被告はほかにも5件の火災現場で計約310万円を盗んだことを認めていた。しかし、いずれも住人が死亡し、親族が特定できないなどしたため被害届を受理できず、同庁は立件を見送った。 政野被告は捜査員や消防隊員らが現場を調査している最中に、ズボンのポケットに現金を入れて盗んでいたという。盗んだ現金を預けるための銀行口座も開設し、一部を生活費に使っていた。 菅潤一郎警務部参事官の話 模範となるべき立場にある職員による言語道断の行為で厳正に処分した。

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