京都府与謝野町のパチンコ店前で2012年、現金約360万円を奪い店員に重傷を負わせたとして、強盗致傷の罪に問われた男ら3人の裁判員裁判で、判決公判が20日、京都地裁であり、川上宏裁判長はいずれも懲役5年(求刑懲役7年)を言い渡した。 判決によると、3人は共謀し、12年7月28日、同町のパチンコ店前で、景品交換所の金を預かっていた男性店員=当時(33)=を棒状のもので複数回殴り、手指の骨折や脾(ひ)臓(ぞう)破裂の重傷を負わせ、約360万円が入ったバッグを奪った。 3人は事件発生から12年後の昨年10月、京都府警に逮捕された。公判でいずれも起訴内容を認め、47歳の男は「生活を失うことが怖く自首できなかった」と述べた。 川上裁判長は判決理由で、下見や打ち合わせを経た犯行は「計画性が高く執(しつ)拗(よう)、危険で悪質」と指摘。3人が被害者に弁償金を支払ったことを考慮しても実刑は免れないとした。その上で「逮捕されるまでの12年間、再び罪を犯さずそれなりに真面目に社会生活を送ったことなどを考慮し、刑を減軽した」と述べた。